9日後場の東京株式市場では、引けにかけて地合い悪化。平均株価は前日比188円15銭安の1万5583円42銭と大幅に6営業日続落した。金融情報ベンダーQUICKで、みずほフィナンシャルグループは9日、傘下のみずほ証券がサブプライムローン問題に絡み、損失が1000億円超へ拡大する可能性から、新光証券との合併を延期する方向で最終調整に入ったと伝わり、株価指数先物主導で売り圧力が強まった。米景気の減速懸念や、為替相場の不透明感が強い中、国内でサブプライムローン問題が浮上し、市場心理が冷え込んだ。
市場では、「不安定な状況だ。サブプライムローン関連の追加損失が連発しており、(穴埋め的な)外国人売りが警戒される」(中堅証券)との声が聞かれた。東証1部の騰落銘柄数は値上がり534、値下がり1074。出来高は23億2257万株。売買代金は3兆1439億円。株価指数オプション11月物のSQ(特別清算指数)算定値は1万5684円40銭。東京外国為替市場では、1ドル=112円台半ば(前日終値は112円61銭)で取引されている。
サブプライムローン問題が浮上したみずほ<8411.T>が年初来安値を更新したほか、三菱UFJ<8306.T>は株式分割後の安値を切り下げ、三井住友<8316.T>も新安値を付けるなどメガバンク株に売り圧力が強まった。武富士<8564.T>、アコム、プロミスなど業界環境が依然厳しい消費者金融株をはじめ、三菱Uリース、ジャフコ、SFCG、クレセゾンなどノンバンク株も総じて軟調。大和証G<8601.T>が年初来安値を更新したほか、みずほ証券との合併延期が伝えられた新光証券<8606.T>や、野村、日興コーデ、いちよしなどの証券株も下げ基調。T&DHD<8795.T>、ミレアHD、三住海上、損保ジャパン、あいおい、日本興亜などの保険株もさえない。武田薬<4502.T>、アステラス薬、小野薬、エーザイなど医薬品株の一角にも売りが継続した。
個別では、今3月期連結で一転営業減益見通しのDOWA<5714.T>がストップ安比例配分。クボテック<7709.T>、EPS<4282.T>、トレンド<4704.T>もストップ安。今3月期連結営業益予想を大幅下方修正した富士ソフト<9749.T>が一時ストップ安。ニチユ<7105.T>は値下がり率トップ。
半面、後発医薬品の普及促進のため、処方せんの様式変更が決定され、沢井製薬<4555.T>、東和薬品<4553.T>が一時ストップ高となり、ケミファ<4539.T>も上昇した。今3月期連結営業益予想を上方修正し、5円増配のニコン<7731.T>、今3月期連結利益予想を上方修正したソキア<7720.T>や、テルモ、ノーリツ鋼などの精密株にも買いが継続。東レ<3402.T>、三菱レ、日毛などの繊維株もしっかり。個別では、バンダイV<4325.T>がストップ高比例配分に値上がり率トップ。クレディスイス証が投資評価「アウトパフォーム」に引き上げのビクター<6792.T>、今3月期連結業績予想を上方修正したメック<4971.T>や、サンエーイン、ケーズHD、金門製なども高い。
[ 株式新聞ダイジェスト ] 提供:株式新聞社